一番にこだわり続けた先にみつけた、デンソーという挑戦の舞台
一番になるための努力に限度なんてない。
学生時代に身をもって学んだその教訓が、私をデンソーに導いたのかもしれません。
「社会人になっても一番になりたい」という目標に向かって、限界を押し上げてくれる環境があること。それがデンソーへの入社の決め手になりました。デンソーは、世界初を何度も実現してきた会社です。一番を目指せる場所でこそ、自分自身を高め、挑戦を続けられるのだと感じています。
入社後、私が配属されたのは次世代モビリティに欠かせないセンサー類を製造する部門です。会社からの期待も高く、配属希望者が多い部署でもあります。希望していたポジションへ配属されたことがとても嬉しく、「選ばれたからにはやり遂げたい」と決意したことを今でも憶えています。以来、継続してこの部門で働いており、現在は製品を検査する生産ライン用の自動検査装置の立ち上げを担当しています。自動運転の実用化が進む中、車体の周辺環境を把握し制御するためのセンサー機器の重要度はますます高まる分野です。デンソーでも続々と新製品の開発が行われています。
自動検査装置は、それらの製品の不良品を市場に絶対に流さないよう、ソフトウェア・電気・性能など、さまざまな観点で厳しく検査する装置です。今後も検査が必要な生産ラインの増加が予想されることから、社内でも大きな期待が寄せられています。部門のミッションはQCD(品質・コスト・納期)を保つこと。「安心安全で高品質な製品を、1円でも安く、安定してお客様に届ける」ことを意識して仕事に取り組んでいます。
困難に立ち向かってこそ、得られる経験がある
私が配属後にすぐに任された仕事は、新製品を生産するために立ち上げるラインへの自動検査装置の導入でした。
日本とアメリカで立ち上げるラインのため、上司はアメリカに長期出張に行き、日本では私が1人で導入を任されたのです。初めての大仕事に不安もありましたが、それ以上に「木村なら、やれる」と上司から期待されているようで誇らしい気持ちになりました。毎日、アメリカにいる上司と電話をしたり、他のラインを担当する先輩たちに助けてもらったりしながら業務に励んでいました。
中でも難しかったことは、会社の方針で自動検査装置の中に新しい検査装置を追加することになったときのこと。実際に装置を追加したところ、そのラインでサイクルタイム(一製品を生産するためにかかる時間)が目標時間よりも上回ってしまう状態に陥りました。時間短縮のために、毎日さまざまな部署の方々に協力してもらいましたが、目標時間には到達できません。分析を進めていくと、コストをかけて高スペックなコンピューターにグレードを上げる方法しかないことが判明しました。
「そもそも追加装置が必要なのか」。
原点に立ち返り、課題を一つひとつ整理したところ、私たちのラインには追加装置がなくても良いとの結論に至りました。この事実を踏まえて上司が議論を行ってくれた結果、最終的に私たちの起案通り追加装置が不要になったのです。意見を受け止めてもらえた上で、この仕事をやり遂げられたことはさらなる自信に繋がりました。
正しい事実と判断材料を揃えることができれば、若手であっても意見をちゃんと取り入れてくれる。その手ごたえを得られた経験でもあります。
立場を越えて意見が飛び交う、成長を後押しする風土
若手・ベテランといった立場に関わらず、メンバーが課題発見から解決策まで主体的に考え、実践する風土があることも、デンソーで働く魅力の一つだと思います。私は現在ボトムアップの改善活動を行っていますが、良い結果、良い製品を残す上でチームワークは欠かせません。
良い関係性を築くために最も心掛けていることは、前向きな気持ちで仕事に取り組むことです。前向きな気持ちは周りをも明るくしますし、きっと「自分も頑張ろう」と思う人も増えるはずです。
仕事は1人では進められませんので、信頼できる仲間と前向きに楽しみたい。
そして、普段から楽しく協力し合って仕事をしていれば、いざというとき互いに力を貸してあげたいと思い合える。チームでそういう関係があってこそ、こだわったモノづくりを続けられるのだと思います。
自分の可能性を信じ、仲間と共に駆け抜ける
今後の目標は、“自分の仕事をなくすこと”です。
具体的には、抱えている仕事をやらなくて済むような仕組みに変え、自動化すること。私が担う生産技術は、生産性を追い求める職種ですから、極端に言えば自分の仕事をなくすことが究極に生産性高い状態とも言えます。空いた時間をデンソーの価値創出に充てられれば、それこそが理想の形です。
口ではいくらでも言えますが、私が目指すのは本当に実現させ、結果を残すことです。どうしても辛くなったときには、自分を奮い立たせるために自作のメモを見返しています。普段から思ったことや気付きがあったときにその感情や考えをメモに書き出すようにしているのですが、これを繋げていくと、自分が思い描いていることが、より具体的に見えてくるのです。納得がいくまでノートに書き出すことで、思考が整理され、内省もスムーズに進みます。目標達成に向けて自分のやるべきことを明らかにすることで行動も気持ちも引き上がっていきます。
私の原動力は“自分を信じること”ですが、社内には私と同じ気持ちで世界に挑み続ける仲間がたくさんいます。絶対にできると信じ、成功するまで挑戦し続ければ、きっとうまくいく。そんな想いを持った仲間と共に困難に挑み、世界を驚かす新技術を生み出していきたいですね。
※記載内容は2022年12月時点のものです。