ワクワクする明日に出会いたい

山田 雄治Yuji Yamada2011年入社
まちづくり企画室 ビジネス企画課 所属

小さい頃からロボットに興味があり、大学では情報工学を、大学院では技術を社会に適応するために技術経営を専攻。2011年デンソーに入社し、エンジン制御ECUの先行開発や開発環境の構築に従事。その後、自身のキャリアを広げるために新規事業にチャレンジ。ベンチャーへの出向を経て、まちづくり企画室の中で新しい外食事業・サービスを探索。現在は高齢者の安全運転支援を目的とした実証実験プロジェクトに参画し活動している。

05社員の実現したいこと

自分の鼓動に忠実な人がいる。
周りからは変わり者と思われるかもしれない
なぜそんな苦労をと
訝しがられるかもしれない
だけど、そんなものは関係ない。
ワクワクする人生を生きたい。
なぜなら、それが、私の生き方だからだ。

なぜ、そう思うのか?

新しい世界、新しい価値、新しいモノ、とにかく、「新しい」が好き、と言ってしまえば終わりになるが、そうなのだから仕方がない。

入社してエンジン制御ECUの先行開発チームに配属されたときから、若輩ながらも上司や先輩に言われたことだけでなく、つねにプラスアルファをアウトプットするのがポリシーだった。入社8年目のときに、自ら志願したベンチャープログラムに参加したのも、その後、国立研究開発法人 産業技術総合研究所のデザインスクールに行かせてもらえるよう上司に直談判したのも、原動力は、「新しい」環境に自分を置きたかったから。誤解を恐れずにいえば、決められたゴールに向かい、決められた道を、決められた方法で走り続ける、今の自分でできそうなことに安住するのは耐えられなかった。どれだけ自分の未熟さ、力不足を突きつけられようとも、不安定な立場に追い込まれようとも、自分には大切にしていきたいことがあった。

ワクワクしない人生を生きたくない。つねに「新しい」自分に出会いたいと思っていた。

なぜ、デンソーだったのか? どこに惹かれたのか?

ロボットと人が共生するような世界を夢見て、大学では情報工学を学び、ロボットの研究をしていた。“ロボット”と言うと二足歩行のいわゆるロボットをイメージするかもしれないが、それだけでない。センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する機械システムというロボットの定義に従えば、クルマは最も身近なパートナーロボットになるのではと思った。クルマの進化に技術で挑んでいる会社に入りたいと考え、デンソーを選んだ。

入社後、私が配属された部署は、花形部署の一つと言われていたエンジンECUの開発部。尊敬できる先輩たちに鍛えてもらい、充実した仕事生活を送ることができた。しかし、30歳を迎える頃、自分の心に変化があった。「もっと人に近いところで自分の技術力を発揮したい。一人ひとりが求めるものを見極めて、テクノロジーの可能性を広げていくことがしたい」そのような思いが強くなる中、社内で新規事業に挑戦する機会があり、自分もその道に進もうと決めた。新しいことに繰り返し挑戦していくことで、社会を一歩でも前に進めることができる。そう信じて、今もチャレンジを続けている。

デンソーの魅力は、チャレンジしたいという思いに応えてくれる環境があること。これは実際に働いたからこそわかることだが、一つの会社に所属しながら、これだけ多様なチャレンジの場がある会社は他にはなかなかないと感じている。

今、そして、これから。何に注力していきたい?

少し前までは、スマートシティの企画に参画し、新しい食の体験とサービス企画に携わっていた。自動車以外の分野に関わることができたことで、より広く技術の応用範囲を考える大変貴重な経験を得られた。特に食のプロジェクトに関わっているときに出会った「アバターロボットカフェ」や、「注文を間違える料理店」などは、まさに自分が目指す世界。テクノロジーが社会と強く結びつき、不可能だったことを可能にするサービスや、社会をより良くする仕組みなど、自分もこういうプロジェクトを生み出したい、と思っている。

以前、アートシンキングを学ぶためにデンマークのビジネススクールである「カオスパイロット」に参加したことがあり、そこで講師から教えてもらった二つの言葉が、今も自分の人生訓になっている。「Unknown unknowns(知らないことさえも知らない)」「It starts with you(自分からはじめよう)」。決して知った顔になることなく、あらゆるものを真摯に学び続ける姿勢を大事にしながら、一つでも多く知識や経験をインプットし続けたい。

そして、世界的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」で賞を受賞するような未来社会のアイディアを生み出し、それを多様なテクノロジーを駆使して社会実装していくようなプロジェクトを先導していきたい。それが今の目標であり、夢だ。

働くなかで感じるデンソーの魅力は?

デンソースピリットの一つ目に掲げられている「先進」。これは、僕が入社前から好きな言葉であり、実際に入社してからも、デンソーらしさを表すものだと感じている。新しいことをやろうと思う人が集まっているし、それを実現できるのが、デンソーだと思う。加えて最近、「変わった人」というと語弊があるかもしれないが、多様な価値観を持った人が増えてきた気もする。それは、すごく刺激的な環境だと感じている。

デンソーは、自動車業界が大きな転換期を迎えるなかで、これまで以上に「先進」を実行していかなければならない。それは、モノの機能やスペックの「先進」だけではなく、価値や社会の可能性を広げるという面での「先進」も含まれている。多種多様な人財がもつ知恵や経験のダイバーシティが融合し、新たな力を発揮することで、想像もできない未来を生み出していくのではないかと、ワクワクしている。だから新しい仲間になってくれる方々には、声を大にして言いたい。「デンソーで活躍するためにはどんな力が必要ですか?と聞くなんて野暮だ」と。それぞれのやりたいことや、それぞれの能力や強みを見つけて、伸ばして、それを最大限に発揮しあえる場所、それがデンソーなのだから。