世界初を生み出す
エンジニアになりたい

谷本 尚生Naoki Tanimoto2007年新卒入社
電動空モビ事業推進室 所属

幼少時代よりモノづくりやロボット好きで、当時の夢は「ロボットコンテスト優勝」。自分の手で何かを形にすることに魅力を感じていた。学生時代は機械工学を専攻。新卒でデンソーに入社し、カーエアコン設計業務に10年以上従事した後、空飛ぶクルマの事業立ち上げに合わせて社内公募で現部署へ異動。

02社員の実現したいこと

大学時代に教授から言われた
「世界でいちばん最初にやった奴がえらいんや!」
その言葉が今も心の核に残っている。
ロボットやモノづくりが
好きだった少年が
今は、世界初を生み出すという
強い意志を持ったエンジニアとして
言葉通り羽ばたこうとしている。

なぜ、そう思うのか?

子どもの頃は、普通のロボットやモノづくりが好きな男の子だったと思う。好きということだけの自分に、さらにこだわりを与えてくれたのは、大学時代の研究室の担当教授。「世界でいちばん最初にやった奴が偉いんや!」。それが口癖だった。

”世界でいちばん”、それは、未だ人類が目にしたことのない暗闇の中に明かりを灯し、そこに道を切り拓いていくこと。道ができれば、その後にたくさんの人が続くことができる。自分もそのようなエンジニアになりたいと強く思うようになっていった。大学での研究においても「誰もやっていないことをやりたい」「人とは異なるやり方を選択したい」と取り組んでいたことを覚えている。

このような意識は、若いうちなら誰でも持つもので、働く中で徐々に目の前のことにとらわれ、薄くなっていくものかもしれない。しかし、その「世界初」へのこだわり、それを実現したいという自分の中の青い炎は、今に至るまで消えることはなかった。それはデンソーで働いているから、というのも大きく関係していると思っている。

なぜ、デンソーだったのか? どこに惹かれたのか?

就職活動をしていたときに、たまたま参加したデンソーの会社説明会。そこで出会ったのが、学生にとっては何だか分からない製品のことを、「世界一の性能だ!」と目を輝かせて語る社員の方だった。その熱量に圧倒され、その社員の方から目が離せなくなった自分の姿を今でも覚えている。「この製品のことはよくわからないけど、それをこんなに生き生きと語っている。自分もそんなエンジニアになりたい」と強く思った。

「世界一」、その言葉に惹かれたというのも、もちろんあった。後々、調べてみると、デンソーは数多くの「世界初」や「世界一」を生み出した実績を保有している。そして、技術に対する強いこだわりや想いをもった人財が集まっていることも知った。ここでなら、自分も「世界初」「世界一」を生み出すエンジニアになれるのでは、と思ったことが入社動機だ。

実際、入社した後も、その思いは変わらないし、ここでは誰もが「世界初」「世界一」を目指して働いている。

今、そして、これから。何に注力していきたい?

今、空の移動革命が起ころうとしている。その核となるのは”空飛ぶクルマ”。現在、私はその心臓部であるモータ、インバータといった電動推進機の開発プロジェクトに従事している。プロジェクト全体の推進と、デンソーが航空業界で戦っていくための会社の仕組みづくりが私のミッションだ。

デンソーの電動化製品技術と生産技術を融合した結晶、空飛ぶクルマ。その誕生によって、空の移動を日常的に利用できる未来は、そう遠くないだろうと考える。現在、欧米企業に後れを取っている航空宇宙産業だが、空飛ぶクルマを契機に、日本が技術の主導権を握れる日がくると信じている。それが日本の将来の産業基盤となり、自身の子どもたちへ豊かな国を引き継ぐことにもつながっていくだろう。

この国の未来のためにも、「世界初」が詰まったデンソーの空飛ぶクルマを現実にしていく。そのために、これからも懸命に、ひたむきに、全力で走り続けていきたい。

働くなかで感じるデンソーの魅力は?

空飛ぶクルマは、さまざまな地域の、さまざまな課題を解決する「移動革命」として、世界中の企業が実現に向けて検討を進めている。その中でデンソーは、空飛ぶクルマのコア技術やモノづくりを担う存在として、機体メーカーをはじめ、日本の省庁や諸外国航空当局などからも注目されている。

「世界初」「世界一」を多数生み出してきたデンソーならば、という期待もあるのだろう。それは、ものすごいことだと思う。誇りに思う一方、重責も感じているが、デンソーの一員だからこそ、世界と肩を並べられる環境に身を置くことができ、エンジニアとして「世界初」に挑むことができる。

そのようなフィールドがあること、それこそがデンソーで働くことの大きな魅力ではないだろうか。