枠にとらわれず考え、
新しい価値を世界へ届けたい

田内 真紀子Makiko Tauchi2005年新卒入社
モビエレ開発部 バリューチェーン基盤企画室 所属

高校時代はバドミントンのインターハイ常連校に所属し優秀な成績を残す。大学ではAI(人工知能)を専攻。米国留学も経験。新卒でデンソーに入社後は、カーナビゲーションシステムやメーター、通信モジュールなど、コクピットシステム関連製品の企画・開発を担当。2016年からMaaSの技術・事業開発を推進。プライベートでは料理が好きで、マクロビオティックの師範免許を取得。また、バンド(ボーカル)活動も継続している。

03社員の実現したいこと

アメリカ留学時の
ホストファミリーとの出会い。
それに大きな影響を受けた。
領域とか枠組みにこだわらず
フロンティアスピリッツで
様々なものに挑んでいく姿を
今も彼女は追いかけているのかもしれない。

なぜ、そう思うのか?

若いエンジニアや学生の皆さんにいつもお話しているのは、「エンジニアは未来をつくる仕事」ということ。私自身、「枠をつくらず世界に対して価値あることがしたい」「享受する側ではなく、提供する側になりたい」「歯車になるのではなく、歯車を回す側にいたい」そうした思いを持って歩んできた。

その原点にあるのは、アメリカ留学したときのホストファミリーとの出会い。その人は、医者であり、政治家でもありながら、さまざまなものに興味を持って勉強を続けていた。素直に興味を掘り下げていく姿、それを自分のものにして、自らの可能性を広げていく姿、そして、その広げた可能性で少しでも世の中がよくなるように行動していく姿、その姿が私の心の中に刻まれている。

フロンティアスピリッツと言えばそうなのかもしれないが、それ以上に、自分の心のワクワクを信じて気概をもって生きていく、そのような姿に、私は感銘を受けたのだと思う。そして、自分もそのように生きていきたいという思いを強くした。

なぜ、デンソーだったのか? どこに惹かれたのか?

就職活動をする頃には、自分が生み出した価値をできるだけ多くの人に届けたいという思いがあったため、世界を舞台に事業を展開する企業に入社したいと考えていた。その筆頭である自動車業界への就職を考えたのも自然な流れだったと思う。

なかでもデンソーは、グローバルに事業展開している会社であると同時に、世界中の自動車メーカーに対して製品やサービスを送り出していることを知った。自動車メーカーに行くよりも、いろいろな方に自分が開発したものを使って頂ける、より広い視野で仕事ができる、と思った。

また、実際に先輩社員と話をしたときに、親切さと共に厳しさも感じ取れ、私という存在を成長させようとしてくれる風土があるんだ、と感じたことも大きかった。

今、そして、これから。何に注力していきたい?

私は現在、カーボンニュートラル実現に向け、BEV(電気自動車)や充電設備、事業所や家といった様々なモノをデータ化し、そのデータを価値ある形に変換するシステムの開発に取り組んでいる。たとえば、エネルギーの無駄遣いを可視化したり、クルマの状態に合わせて充電方法を最適化したり。多くの人達に、サスティナブルでスマートな生活スタイルを提案し、それを実現するためのサービスを提供したいと考えている。

それらを考えるにあたり、テクノロジーはもちろんのこと、生活者の視点で、文化的な側面を兼ね備えた価値づくりができるかどうかが重要となる。自分が興味を持って探求してきたファッションや料理など、そういった知識が役に立つときがもっともっと来るのではと感じている。

身近な人から世界の様々な人にまで、喜んでもらえるような社会にしていきたい。将来的には、クルマの領域を超えて、空のモビリティや宇宙産業にも繋げていけたらと思っている。

働くなかで感じるデンソーの魅力は?

端的に言えば、世界において存在感を発揮している企業だということ。海外の大きな会合で発表をすることもあるし、その際、様々な有名企業のメンバーをとりまとめたり、オールジャパンを牽引し成果を提起したりすることもしばしば。AmazonやGoogleのようなITジャイアントと同等の立場で仕事ができたり、海外のスタートアップ企業と新しい事業を起こしたりと、自分次第で、可能性を無限に広げられるところがデンソーの大きな魅力だと思う。

自ら何かを生み出したい、世界へ届けていきたい、そう思う人には最適なフィールドだと感じている。加えて、仕事に責任感をもって総智・総力で最後までやりきるという企業カルチャーや、人間味あふれる、ある意味私のようなわがままな人間を受け入れ、支え、活かし、そして楽しんでくれる、そんな会社だというところも気に入っている。