カーボンニュートラルの実現に、
人生を賭けたい

伊神 公博Kimihiro Igami2013年キャリア入社
自動車&ライフソリューション部 所属

大学卒業後、生活用品メーカーに入社。小売り向けのルート営業に携わった後、LED照明の法人事業の立ち上げを経験(その後、同社はLED電球市場で国内トップシェアを獲得)。2013年デンソーに中途入社後は、住宅設備製品の営業企画に従事。WEBマーケティングやスタートアップコラボ、住宅プロデュースなど、様々な経験を積んだ後、2021年よりカーボンニュートラル事業の企画戦略を担当。

08社員の実現したいこと

ある出会いが彼を変えた。
ある出会いから彼は
一つの想いを胸に携えた。
誰も正解を知らない壮大なテーマ。
それにまっすぐに向き合い、
彼は今、地球や社会の未来のために
人生を賭けて挑戦をしている。

なぜ、そう思うのか?

きっかけは、デンソーが推進しているオープンイノベーション活動の中で、あるスタートアップ企業に出会ったこと。水の浄化に人生を賭ける、彼らの熱量に圧倒され、その姿が自分の心から離れなくなった。それからは自問自答の日々。自分はこのままでいいのか、自分はなんのために生まれてきたのか、これからの人生で何を成し遂げられるのか。悶々と悩み、考えていた。「自分も人生を賭けるような仕事に打ち込みたい」、そう思いながらも、何ができるのか答えが出ないままでいた。

そんな中、カーボンニュートラルの事業立ち上げの戦略策定にアサインされた。洪水や海面上昇、水・食糧不足、生態系の損失など、さまざまな危機的状況を招いている温暖化。その原因の一つと言われる“CO₂”の排出量を、実質ゼロな状態、つまりカーボンニュートラルな状態を実現するために、国や企業、世界が共通の課題感を持って取り組みを始めていた。カーボンニュートラルを実現するシナリオは一つではない。デンソーとしても、さぁこれから、という段階だった。

ものすごく壮大なテーマだが、だからこそ、アサインされた時は「やった!」という気持ちが大きかった。これこそが、自分の人生を賭けるべき仕事だ、と思った。自分が死ぬ時に、人生を総括して「良かったな」と思える仕事ができるように、カーボンニュートラルの実現に向けて本気で取り組んでいる。

なぜ、デンソーだったのか? どこに惹かれたのか?

大学時代は、どこにでもいるような、ごく一般的な文系学生だった。当時は就職氷河期という時代背景もあって、就職活動は苦労したが、なんとか生活用品メーカーに内定をもらうことができた。入社後は、ルート営業として大阪で勤務し、そこで営業の面白さを学んだ。その後、LED照明の法人向け事業の立ち上げに参画。会社からの期待度が高い、大きなプロジェクトも任された。様々な経験をしていく中で、両社がwin-winになれるビジネスに興味を持った。異なる企業同士が戦略的に協力し合う“アライアンス・協業”というビジネスの在り方を知った時、「これが自分のやりたい仕事だ」と感じた。そして、そのような仕事ができる環境を求め、転職に至った。

転職に向けて動き始めてすぐ、自分の地元の企業であるデンソーの募集を見つけて応募。すぐに採用が決まった。転職活動1社目で決定したので、どこか運命的なものを感じた。デンソーでは住宅設備製品の営業企画に従事し、スタートアップ企業とのコラボ、住宅プロデュースなど、自分が望む“協業”の仕事にも携わることができた。

デンソーは常に新たな挑戦のチャンスを与えてくれる場所。そして、本当にやりたいことに辿り付かせてくれた場所でもある。

今、そして、これから。何に注力していきたい?

現在は、カーボンニュートラル事業の企画・戦略策定に加え、営業活動として共創パートナーの探索を行っている。カーボンニュートラル達成は世界規模の課題。デンソー1社だけが達成してもインパクトは小さく、たくさんのパートナーと一緒に推し進めていかないと意味がない。そして、一緒に共創をしていくためには、営業スタイルも大きく変える必要がある。完成した製品を売り込む従来のやり方ではなく、製品の企画段階からパートナーに入ってもらって、一緒に製品を作り上げるというやり方を大切にしている。

さまざまなパートナー企業とコミュニケーションをする際に意識しているのは、お会いするたびに相手にとって有益な情報(ギフト)をお渡しするということ。カーボンニュートラルを取り巻く情勢や、世の中がこれからどう変化していくかなど、未来の共通認識を合わせるための情報をお伝えしている。

パートナーと想いを一つにし、しっかりアウトプットを出して、事業化の道筋をたてていきたい。そして、いずれは、海外にも取組みの幅を広げていきたいと考えている。

働くなかで感じるデンソーの魅力は?

デンソーには、さまざまな課題に対する改善策を自ら考えて提案・行動できる人財が多くいると感じている。しかも、その根底に流れているのは、社会のため、会社のため、仲間のため、という強い意識。たとえば、社員や組織の意識を変えるために人事や広報が行っている取り組みや、業務や組織の枠を超えて社員が繋がる社内有志団体が存在していることからも、それを実感している。

いろいろな個性をもった人が集い、知恵や力を出し合い、事業やサービスはもちろん、組織や文化に至るまで、新たな価値を生み出していこう、もっとより良くしていこう、という風土がデンソーにはある。そんなデンソーだからこそ、カーボンニュートラルのような、まだ誰もなし得ていないことも実現できるのではないかと思っている。