個人インタビュー 現場で働く仲間のために。
仲間が働きやすい環境をDXツールによる効率化で支援。

Profile

門石

職種:生産管理・物流管理

所属:生産調査部門

専攻: 工学研究科

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DXツールの開発を推進し、より働きやすい工場へ

私が所属するチームでは、海外拠点やグループ会社を対象に、グローバルなEF活動を企画・推進・統制しています。EFとは、ムダを徹底排除した合理的な生産方式である『トヨタ生産方式』に基づく改善活動(Excellent Factory)のこと。私はその中で、国内外約190社のデンソーグループすべての製造リソースを活用し、モノづくりの競争力強化を図る仕事を担当しています。具体的には、業務改善をサポートするDXツールの開発と、そのツールの活用支援、原価の低減や体質強化が主な役割です。製造部の工程改善について調査し、ソフトウェアの開発会社へDXツールの開発を依頼、そのツールを製造部へ導入し、その後もさらなる改善を進めています。

『トヨタ生産方式』の強みは、汎用性です。ひとたびツールを開発すれば、どの製作所のどんな製品に対しても同じような改善が期待できるので、より良い工場にするためにさまざまな改善を取り入れています。デジタル技術を活用した生産現場の変革にも注力し、生産ラインを管轄する班長や係長、さらには工場長などのマネジメント職を含め、働き方を効率化するための手段としてデジタルの普及を進めています。

ただし、ツールは一度つくったら終わりではありません。常に進化させることが大切であり、改善すべき点がないか、ほぼ毎日現場を見回りしています。「この職場でこんなツールを開発すると効果が出るのでは」と想定したら現場責任者に提案し、改善を進めるのも私の役割です。

大切なのは現場の視点。失敗したからこそ気が付いた

入社後、特に印象に残っているのは、デジタル技術を活用した改善サポートツール開発の仕事です。自分で企画から開発、運用までワンストップで任せてもらえた初めての仕事でした。試作品の製作、ニーズ調査、機能選びなど、試行錯誤を繰り返し、自分が納得のいくシステムをつくり上げることができました。しかし当初、現場の人には全く受け入れてもらえなかったのです。私の想いとは裏腹に、思ったように使ってもらうことができませんでした。「こんなに良いツールがなぜ受け入れてもらえないのか」と、大きな壁にぶち当たりました。

「何か解決のヒントはないか」と現場に通い続けていた、ある日。たまたま一枚の紙が目に入りました。それは設備点検表だったのですが、「手に取りづらい場所にあるな」と引っ掛かりを覚えました。そこで、取りやすい位置に移動させるという改善を試みたところ、現場の人たちがすぐにその提案を受け入れてくれたのです。翌日には他の点検表の位置も、現場の人たちが自ら改善してくれていました。この経験は、私に「自分は相手の立場を考慮せずに開発を行っていたのだ」と気付かせてくれました。まさに、仕事の進め方を見直そうと強く思えたターニングポイント。現在も苦戦しながらではありますが、生産現場の安全・品質・生産性を高めるため、現場に寄り添いながらツールの開発を進めています。

大きい庭の中でベンチャー企業を立ち上げているような感覚

元より私は自動車業界を志望しており、デンソーは第一志望でした。きっかけは、祖母が運転免許を返納したことでした。移動に苦労する祖母の姿を見て、それまであまり意識しなかった“移動の価値”について考えさせられるように。「もっと自由に移動できる社会になれば良いのに」という思いが芽生えたとき、出会ったのがデンソーです。自動運転の実現に向け、先進安全部品の開発などに積極的に取り組んでいることを知り、すべての人が安心と幸せを感じられるモビリティ社会の実現を目指すデンソーの考えに共感しました。私自身もその実現に貢献したいと考えたことが、デンソーに入社を決めた理由です。

入社して感じたデンソーの魅力は、裁量が大きく、挑戦しやすい環境があること。正直なところ、入社前は「規模の大きな企業では、自分は歯車の一つになってしまうかもしれない」という不安があったことも事実です。しかし、実際には裁量を与えてもらい、まるで大きな庭の中でベンチャー企業を立ち上げているような感覚になるほど、自分の意志で働くことができています。現場も一人ひとりに任されており、自立した活動ができます。社員は国内外の拠点に散らばっているので、困ったときにすぐに同僚に声をかけられる環境ではありませんが、オンライン会議ツールなどを活用し、うまく連携して業務を進めています。もちろん、進め方に迷うときは上司が寄り添ってくれるので、気軽に相談できます。オンラインとオフラインを使い分けながら、サポートし合える仕組みや雰囲気づくりができていると思います。

裁量の大きさは働き方の面でも活かされています。現場密着の仕事なので出社や出張がメインではありますが、在宅勤務やフレックスタイム制度を柔軟に組み合わせて働くことができます。業務全体の2~3割は自宅でしており、現場調査で得たデータを整理したり、改善をどう進めるかの戦略を立案したりするほか、ソフトウェア開発会社とのやり取りなどを行っています。ミッションをどのようにクリアするのか、自らの意志で裁量を持って決め、それを時間・場所にとらわれず実施するという考え方で働けるので、自由度の高い職場環境だと思います。

学生時代の経験を活かし、将来は海外でマネジメントできる存在へ

新卒で入社する方にとっては、社会に出るにあたって不安も大きいと思います。しかし、学生時代の経験やスキルは、社会人になっても活かすことができるはずです。たとえば私の場合、高校時代は130人ほどいるサッカー部でキャプテンを務め、大学時代は塾講師のアルバイトや少年サッカーチームのコーチをしていましたが、「相手の求めている情報は何なのか」と常に思いを巡らせる習慣が身に付きました。その経験は社会人になってからも、人に伝える力や表現力として発揮できていると感じています。また、私の場合、子どもの頃から“当たり前のこと”を細かくやりきることが得意でしたので、その点も活かせていると感じています。仕事ではいくつかの案件が並行して進んでいきます。しかし、意外と「誰がいつまでの納期で何をしているか」は曖昧であることも多いのです。そんなとき「○○さん、この日までにここまでやってきてくださいね」と声をかけて円滑に業務を進められているのは、もともと得意だったことが管理能力として役立っているからかもしれません。

もちろん、入社後もさまざまなスキルが身に付きました。代表的なのが、プロジェクトマネジメント力です。自分のやりたいことを押し付けるのではなく、相手のやりたいことを把握し、なるべく相手の要望に沿う形で提案する。多くの人を動かすために欠かせない視点が身に付きました。

今はプレーヤーとして一人前になりたい気持ちが強いのですが、身に付けたスキルを武器にさまざまなことにチャレンジしたいです。その先に、ゆくゆくはメンバーをまとめる立場になっていきたいと思うようになりました。デンソーでは、海外出向や社外トレーニー制度など、国外での挑戦を後押しする制度が整っているので、それらを活用し、海の向こうで一つ上のレベルのマネジメントを経験できればと思っています。

今後は、今の部署で改善スキルをさらに高め、“誰かのためになる”という経験を増やすことが目標です。そのためにも、目の前の業務に全力で取り組む。そうして実績を積み重ねていくことが、安心と幸せを感じられるモビリティ社会の実現に繋がると信じています。

※記載内容は2023年11月時点のものです。

これから仲間になる方へ

全力でやりきれば、学びや成長が得られる

どのような決断でも、決めた道でやりきることが大事です。大切にしたい価値観を見つめ直した上で、最後は自信を持って決断してください。目標達成に向けてプレッシャーを感じることもありますが、気負わずやれば良いと思っています。グローバルで大規模な仕事に挑みたい人、能力を高めたい人は、ぜひ一緒に働きましょう。