個人インタビュー “私”を受け入れてくれる環境だから、
“私ならでは”の価値を生み出せる

Profile

鬼丸

職種:開発・設計

所属:情報通信部門

専攻: 工学部

  • #新卒採用向け
  • #技術系
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  • #モビリティソフトエンジニアコース
  • #障がいのある方へ
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学生時代に負った重度の障がい。デンソーで見付けた新しい可能性

2013年、大学入学直後のことです。海で遊んでいた際、浅瀬に飛び込んだ瞬間の不運な事故で頸椎を損傷し、肩から下を自由に動かせない重度の障がいを負いました。それ以来、車いすでの生活が始まりました。治療とリハビリを経て復学し、大学院1年生の頃から就職活動について本格的に考え始めました。

当初は、地元・福岡で働きたいと考えていました。しかし実際に企業を探してみると、バリアフリー設備が整っていたり、車いすユーザーの社員がいたりする企業は多くありませんでした。「安心して働ける」と思える企業に出会えず、地元での就職は断念せざるを得ませんでした。

そこで視野を広げて県外の企業も調べ始めたとき、デンソーの求人票に出会いました。そこには、「障がいのある学生のみなさまへ」と題した資料が添えられており、雇用状況やサポート内容が具体的に記されていました。車いすでも使いやすいオストメイト対応トイレやスロープなど、私が不安に思っていた点が丁寧に解消されており、「ここなら安心して働けるかもしれない」と希望を感じました。こうした資料を準備している企業はほとんどなく、迷うことなくデンソーへの応募を決めました。

「私という人間を理解したい」。その姿勢が不安を希望に変えてくれた

選考で最も驚いたのは、面接とは別に“障がいの状況や必要な配慮を確認するための場”を丁寧に設けてくれたことでした。他社のインターンや選考でも、ここまで寄り添った対応をしてくれた企業はありませんでした。働く上で必要なサポートを検討するだけでなく、「私という人間を深く理解したい」という思いが伝わってきて、とても嬉しく感じたことを覚えています。

とはいえ、内定後も入社を考えると不安は残っていました。そこで採用担当の方とは何度も連絡を取り合い、研究室で作業する様子を動画で共有し、どのように道具を使用し、何が心配な点なのかを具体的にお伝えすることもありました。また、入社前には本社や入居予定の寮を実際に見学しました。オフィス周辺、駐車場、食堂など、1日の生活をイメージしながら動線を1つずつ確認でき、安心に繋がりました。

さらに、働く環境だけでなく、安心して生活をスタートできるようにと寮環境の整備もしてくれました。たとえば、部屋の出入りや洗濯機の使い方、ゴミ出しなど日常の細かな動作まで一緒に確認し、必要な箇所は入社前に改修していただきました。たとえば縦型洗濯機は、車いすでも扱いやすいドラム式に交換されていました。

「ここまでしてもらっていいのだろうか」と恐縮するほどの手厚い準備でしたが、そのお陰で漠然とした不安は大きく和らぎ、入社日を心待ちにできるようになりました。

障がいを“強み”に変える。自身の視点を生かした製品開発への挑戦

現在は情報通信領域で、“コトづくり”と呼ばれるサービス開発に携わっています。具体的には、カーナビをスマホから操作できる『NaviCon(※)』の開発や、クルマと外部サービスを繋ぐ新事業の実装などです。

多様なユーザーが使うサービスだからこそ、車いすユーザーである私の視点を最大限に活かしたいと考えています。車いす生活になってから、クルマやバスでの移動に不便さを感じることが増えました。それらの課題を解決するのがIT技術だと考えています。必要なサービスがクルマと繋がり、誰もが快適に移動できるようになれば、障がいの有無や年齢に関わらず、より平等で快適な社会が生まれるはずです。

私は自分のことを“希少人財”だと捉えています。障がいがあるからこそ気付ける視点を、デンソーのプロダクト開発に活かす。それが私の役割です。技術的にはまだ学ぶべきことが多いものの、会社からも私の特性への期待を強く感じています。ユニバーサルなモビリティ社会の実現に、自分の技術と発想で貢献し続けたいと考えています。

※NaviConは2025年4月1日に株式会社ミックウェアに事業譲渡されました。

ユニバーサルなモビリティ社会を実現する一歩を踏み出す

入社後のことですが、採用担当の方から「鬼丸さんを、ぜひデンソーに迎えたいと思った。大きな事故により重度の障がいを負いながらも、その境遇を全く感じさせない人間としての強さと、社会移行に対する熱意や覚悟を感じた」と言葉をもらい、私に期待を寄せてくれていたことを知りました。同様に、上司からも私のスキルやバイタリティを評価いただき、活躍を期待されていると感じています。

そのような中で、現在“コトづくり”の技術者として、活躍の場を広げてもいます。過去には、大学生に向け、『ifLink』を用いたバーチャルカーの体験授業を行いました。音声認識でエンジンをかけたり、ドアの開閉、施錠なども可能なこのバーチャルカーは、デンソーと私の目標である、“IT技術でユニバーサルなモビリティ社会を実現する”ための第一歩を踏み出せると思っています。“私だからこそ生み出せる価値”にこだわりながら、これからも活躍の幅を広げていければと思います。

※記載内容は2021年時点のものです。

これから仲間になる方へ

自分も活躍できるかもしれない──そう思ってほしい

デンソーは、障がいの有無に関わらず、すべての社員の可能性を信じ、サポートしてくれる会社です。私という人間と仕事ぶりをしっかり見てくれます。特に、障がいがあり不安を感じている方は「デンソーなら自分も活躍できるかもしれない」と期待していただきたいです。