個人インタビュー 「高いマインドを持って、仕事を楽しむ」。
この考えを胸に刻み目指す、技術者としての高み

Profile

柴田

職種:開発・設計

所属:エレクトロニクス技術部門

専攻: 化学科

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研究室での気付きが、モノづくりの道を切り開いた

「自分は技術者に向いていない」。そんな風に自信を無くされている方にこそ、私の経験談をご紹介したいと思います。

「化学や素材は裾野が広い」。そう思ったことが、私が化学を専攻した理由です。大学では、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池の電極材の研究をしていました。しかし、大学で扱う化学は、私が高校生時代から苦手意識を持っていた物理の観点で考えることも多く、次第に苦手意識を持つように。いつの間にか、「自分は技術者には向いていない」と、自分の限界を決めてしまっていました。

転機となったのは研究室配属のタイミングです。研究活動にとても熱心な先生のもとに配属され、ときに厳しく、温かく指導していただきました。お陰で、少しずつですが“モノづくりの面白さ”に気付けるようになったのです。ときには泊まり込みで研究を続けるほど、それまでの自分では考えられないほど意欲的に取り組むようになりました。

ここまで変われたのは、私の伸びしろに期待し指導いただいた先生、初歩的なことも丁寧に教えていただいた先輩方、そして支え合った同期の存在があってこそ。また、研究活動の成果を学会で発表して、賞をいただいたことも自信に繋がったと思います。そうした研究室でのさまざまな経験を通し、「技術者として働きたい」というポジティブな将来像を描けるようになったのです。

そのこともあり、就職活動の際には“自分が携わったものが目に見えて実感できる”メーカーに興味を持ちました。中でも、自動車業界ならば、規模が大きくやりがいがありそうに思えました。一方、当時は化学専攻の先輩・知人が自動車業界で活躍している例が周囲にはなく、化学専攻でも自動車業界で活躍することができるのか気になっていました。企業説明会でデンソーを知る中で、「部品メーカーならば化学の知識も活かせるのではないか」と考えるようになり、参加したインターンシップでの経験が、入社へと繋がっていきます。

高いマインドで切磋琢磨する、成長機会に満ちた環境

技術者としてデンソーに入社し、現在はクルマの燃料ポンプを制御する電子基板(ブラシレスFPC:Fuel Pump Controller)のハードウェア設計を行っています。筐体設計を担当しているのですが、この業務は樹脂や金属といった材料を使いこなすことがポイント。図らずも大学時代の専攻分野と少し重なっている部分があり、化学の知識を活かすことができています。ブラシレスFPCは小規模な製品ということもあり、メンバーはそれぞれ幅広い範囲の業務を担当している点が特徴です。制御、回路、筐体の各設計を1~2名ほどのメンバーが担当していて、すぐ隣に座っている仲間が自分と全く違う業務を行っている環境のため、技術面での学びも多岐にわたり、幅広い経験ができるため、楽しく仕事ができていると実感しています。

また、私にはデンソーに入社してから大切にしていることがあります。上司から教えてもらった「高いマインドを持って、仕事を楽しむ」という考え方です。高いマインドとは、他責、やらされ感を持つのではなく、自責、自ら行動していくことだと捉えています。たとえば、仕事で分からないことがある場合、「誰にどんな風に質問すれば良いか」「自分が考えられる範囲は本当にここまでなのか」「自分1人では答えが出せないものなのか」など、あらゆる視点から物事を考え行動するイメージです。私はこの言葉通り、高いマインドで仕事を楽しむためにはどうしたら良いのか、考えながら行動に移しています。なかなか難しいもので、100%実践できているわけではありませんが、迷ったときには思い出す大切な指針です。

行動が環境を変える。挑戦が生んだ視野の広がり

入社以来、さまざまな経験を通じて成長してきましたが、正直に言うと順調なことばかりではありません。同期の活躍に焦りを感じたりすることもあります。そうした感情に向き合う中で目に付いたのが、ビジネスコンテストへの挑戦でした。日々、設計に主眼を置いているだけでは、製品価値を考える機会が減ったりスキルが偏ったりと、視野が狭まってしまうのではと感じたのです。仕事以外の環境で知見を広められるチャンスだと思い、課の同僚や先輩に話してみたところ、皆も同じ思いを抱いていることが分かりました。そして、「とりあえずやってみよう!」と一歩を踏み出すことに。有志活動B.R.A.S.A.S.(ブラサス)として、“人工衛星と放置艇リユースを活用した移動式養殖漁業”をテーマにコンテストに出場しました。コンテストに向けてさまざまな方に貴重な時間をいただいたり、背中を押してもらったりなど、数々の協力を得ました。上司も有志活動を前向きに捉えて応援してくれました。多くの方の想いを胸にコンテストに挑み、1次、2次と審査を通過。最終選考に進出し、プレゼンをやりきることができました。

受賞には至らなかったものの、ビジネス案を考えることができ、「失敗してもいいからとにかくやってみよう」と新たな学びに繋がったのは確かです。率先して行動すれば周囲の人も変化することや、ビジネスの顧客となり得る方々の生の声を聞くことが、いかに大切なのかも体感しました。チームメンバーと共に納得できるまで議論した時間は、私にとってかけがえのないものです。今でもメンバーと一緒にこの活動を継続しています。

モノづくりの原動力は、“自分を楽しむ”こと

私のデンソーでの社会人生活は、たくさんの人に恵まれ、支えられて歩むことができています。これまでに出会った人の温かさ、得られる気付きの一方で、辛いとき、苦しいときにそれをどう乗り越えるかは、すべて自分次第だと思います。当然、先のことを考えれば焦りや不安が募るばかり。だからこそ、今、目の前にあることを一生懸命に頑張ることが、次に繋がるはずです。自分の行動で周囲が変化することは、有志活動でも得た気付き。何よりデンソーには、どんなときも頑張ろうと思わせてくれる環境があります。

そして、上司から授かった「高いマインドを持って仕事を楽しむ」という言葉は、私のキャリアをこれまでも、これからも支えてくれるものになると確信しています。私にとって、楽しむための原動力は自身がつくったモノが完成する瞬間の喜びです。今でもときどき、自分が手がけた初試作品を見て、初心を思い出すこともあります。一時は「技術者に向いていない」とすら思っていた大学時代から、これまでのさまざまな経験により、モノづくりの面白さ・やりがいを実感している今があります。

“仕事を楽しむ”ことは“自分を楽しむ”ということ。この感覚を忘れないように、胸に刻み、これからもモノづくりを楽しみ、そして挑戦し続けたいと思っています。

※記載内容は2022年9月時点のものです。

これから仲間になる方へ

安心してキャリアのスタートを切れる社風です

私はデンソーへの入社を機に初めて愛知へ赴きました。OJT担当の方に不安や困っていることを相談したり、多くの方に声をかけてもらう中で、デンソーの“人に対する優しさ”を実感しました。デンソーの温かい社風の中でなら、技術者としてのキャリアを安心してスタートできますよ。