仕事を知る
設計
「やりたい」を具現化できることが楽しい──電動化を支えるインバータ設計者を突き動かす原動力
業務内容
エレクトリフィケーション機器技術1部はどんなお仕事ですか?
海外向けのインバータの量産設計を担当しています。量産設計とは、試作が完了した製品を大量生産していくために必要な設計のことで、サプライヤーと協力しながら製品を構成する部品の形を決め、図面化するのが主な仕事です。低コスト化や効率化の観点から、製造や部品の調達は海外拠点で行っており、アメリカや中国、欧州などの拠点スタッフとも連携をしています。その際、各地で求めるものや基準が違うため、拠点の設計担当者と現地サプライヤ、そして日本の設計担当者の三者間で情報を密にすり合わせながら仕事を進めています。
その中での山浦さんの役割
ある海外顧客向け製品の統括リーダーを務めています。二人のサブリーダーと共に、自動車メーカー様や各拠点からの要求に対してシナリオを構築し、さらに部品や機能ごとに、それぞれのチームのメンバーに業務を割り当てる形で進めています。同じ自動車メーカー様でも生産拠点によってスタンスがまるで違うので、各拠点と意見交換しながら課題を一つひとつクリアしていくことが欠かせません。また、海外の自動車メーカー様の場合、直接会う機会がほとんどないのでコミュニケーションが取りづらいこともあります。海外拠点とのコミュニケーションにおいては、言葉だけでなく絵に描いて視覚的に共通認識を取るなどの工夫をしています。
これまでで一番印象的だったお仕事は?
当部門において、初の海外顧客向け製品のプロジェクトに携ったことです。求められる品質の水準が非常に高く、技術的にも未経験の領域。自動車メーカー様側のルールや慣例もわからない中、手探りで開発を進めていきました。心強かったのは、すでにその自動車メーカー様と取引のあった社内の別の部署から情報をもらえたことですね。あらゆる分野で先駆的な仕事をしてきたデンソーの強みをあらためて実感する機会になりました。
働き方
職場環境や雰囲気はどんな感じですか?
とても風通しが良いと感じています。上司からは「問題が起きたらすぐに報告するように」と言われているので、何か問題が起きても役員クラスまで1日で情報が上がるようなスピード感があります。今の時代、スピード感が無いと競合に勝てなくなるので、部署全体でそういう意識が高まっているように感じます。
ワークスタイルについて
とてもフレキシブルで、基本的には在宅で仕事をしています。コロナ禍になって以降は仕事の合間に家事や子守をするスタイルが定着してきました。とはいえ、問題が起きたときは、実際に物を目の前にしないと話が進められません。そんなときは出社してチームメンバーと共に効率よく業務を進めるよう心がけています。
休みの日の過ごし方
家族で旅行に出かけることが多く、とくにキャンプは月に1度のペースで楽しんでいます。部長主催のゴルフ大会のあとにキャンプをするというので、その準備を頼まれたこともありました。キャンプでの姿を見てくれた部長から、なんとゴルフクラブセットをいただき、仕事仲間とラウンドした経験も(笑)
就職活動
就職活動はどんな風に進めていましたか?
システムエンジニアと自動車業界に的を絞って、10社程度を受けました。地元に残りたいという思いもあったので、愛知県に拠点が集中している点で自動車業界を選びました。
どうしてデンソーを選んだのですか?
学生時代に、画像による表情検出を研究していました。 先進運転支援システム(ADAS)を開発する部署であれば、研究で培ったことが活かせると感じたことがデンソーを選んだ理由です。同じような部署は他社にもありましたが、最終的にデンソーへの入社の決め手となったのは「人」です。面接官や案内役など関わった方々が皆さんフランクに話してくださいました。また、自分が興味を持っている部署の方にお仕事について詳しく聞かせてもらえないかと相談した時も、とても親切に対応していただきましたし、実際に会って丁寧にアドバイスもしてくれました。デンソーには温かい人が多いという印象は、入社後の今も変わっていませんね。
仕事で役立ったスキル、入社後に身に付けたスキル
実は、入社後配属されたのは、大学時代の専門とは全く異なる部署でした。しかし、あまり深刻には捉えず、知識不足の部分は自己学習や社内の勉強会で補えましたし、その分野に詳しい上司にも助けられて、機械要素、電気要素など多岐にわたるスキルが身に付きました。デンソーには、eラーニングや研修メニューが充実していて、まったく違う分野の出身であっても、十分にやっていけるだけの環境が整っていると思います。
キャリアアップ
これから頑張っていきたいこと
海外への拡販にますます力を入れていきたいです。自分が携わった車両が道を走っているのを見かけたり、ボンネットを開けて「これ自分が作ったやつだ」ってなると、すごく嬉しくて。そうやって、自分が手がけた部品が世の中に広がっているのがわかると、やりがいに感じるんですよね。日本だけでなく海外にも、広まっていってほしいですね。