2005年入社
天野 恭子(Kyoko Amano)
シャシーコントロール機器品質保証部
Interview
二児の母でありながら、10人の部下を持つ課長として働く天野さん。
「育児もキャリアも、どちらも諦めない」両立の秘訣とは?
2005年入社
天野 恭子(Kyoko Amano)
シャシーコントロール機器品質保証部
まずはじめに、自己紹介をお願いします。
シャシーコントロール機器品質保証部に所属しております、天野 恭子(あまの きょうこ)です。
2005年にデンソーへ入社し、技術部門に配属され、約5年間、ステアリングのソフト開発に携わりました。2010年に、品質保証部門へ異動となり、2020年に課長に昇格しました。
仕事で大切にしていることは、品質第一で最後まで妥協せずにやり切ることです。
現在二人の子を持つ母でもあります。
2013年に担当係長昇格の内示をいただいた時には第一子を妊娠しており、昇格と同時に産休・育休に入りました。2016年には第二子の産休・育休を取得しました。
一人目の時も、二人目の時も、約1年で復職。その後は、短時間勤務制度やテレワークなどを活用しながら仕事と家庭を両立させています。
趣味は旅行ですが、今はコロナ禍でなかなか行けていません。夫と夜にお酒を飲むことも好きで、パワーチャージのための大切な時間になっています。
では、入社後からのキャリアを教えてください。
入社してからを振り返ってみると、山と谷がいくつもあります。
入社後は、希望の部署に配属されました。もともと、「安全の仕事に関わりたい」と思っていたので、安全を司るステアリングに関する部署へ配属となり、嬉しかったことを覚えています。
実際に、自分の作ったソフトを試験場で走らせたり、世の中に担当製品が出ていくことを体感したりしながら、上向いていきました。
その後、機能安全(システムの安全性を確保することを目的とした、国際標準規格)に取り組むことになり、リーダーを任されました。
新しい領域への挑戦であったため一からのスタートでしたが、やる気に満ち溢れていましたね。 日々勉強をしながら、知見のある方と共に活動し、全社で先行して達成することができました。
そこでの業績も評価いただき、担当係長に昇格。その後、第一子を出産し、産休・育休から復職しました。休職中は、上司から職場の様子を教えていただいていたので、不安もなく復職できましたが、復職後は子どもの体調不良もあって、なかなかうまく両立のペースが掴めず、少し下がっています。
しばらくして、だんだんリズムが整い、上向いてきた時に、第二子を妊娠し、産休・育休に入りました。
2度目の復職後は、休職前と仕事や業務内容は変わらなかったのですが、チームメンバーに変化がありました。新しいメンバーに業務を教えながら、自分の仕事もこなすことに苦労したため、少し下がっています。業務のバランスを調整する日々でした。
その後、新しいメンバーも強力な戦力へと成長し、部内のDX推進が図れたこともあって、マネージャーに昇格し、現在は、マネージャーの使命と役割を考えながら、新しい領域にチャレンジしているところです。
では、現在の1週間のスケジュールを教えてください。
現在は、週に2日出社し、残りの3日間は在宅勤務です。
仕事は、設計監査がメインのため、成果物のチェックやメンバーとのレビュー活動が中心です。
例えば水曜日は、子どもの迎えに行ったあと、夕飯を一緒に食べて、子どもが就寝したあとに業務を再開しています。金曜日も、子どもの習い事の送迎で業務を抜けることもあります。
家庭も、仕事も大切だからこそ、両方とも大事にできる柔軟な働き方を実践できている今、とても働きやすいと感じますし、今の環境に感謝しています。
ここからは、今までの経験やエピソードなどを具体的に聞いていきたいと思います。
就活の際に、大事にしていた軸はありますか?
社会の役に立つことと、自分のスキルアップにつながるような人材育成に力を入れている会社であることを重視していました。
なぜその2つを軸にされていたんですか?
まず、自身が身につけた技術で社会に貢献していきたいという気持ちが強かったです。
スキルアップについては、自分に自信がなかったので(笑) しっかりと自分を育ててくれそうな会社に惹かれました。
誰もが高い専門性を完璧に身につけられるわけではないと思うので、人材育成の体制があると安心できますよね。具体的に、どのような会社を見ていましたか?
私は、学生時代に制御を専門に勉強していました。制御は、多くのもので必要な要素であるため、製鉄、重工、家電など、いろいろな業界のさまざまな企業を見ていました。
どの企業に就職するかは、人生のターニングポイントになるので、学生のみなさんにも、いろいろな企業を見てもらうのがいいと思います!
デンソーを志望した理由はなんですか?
就職活動をしていた頃、モーターショーでデンソーのブースを訪れたことがきっかけです。
単なる部品会社ではなく、多様な製品を扱っていて、興味のあった安全系の製品も提案している会社だと知りました。
正直に言うと、自動車のことは詳しくなかったんですが、そこで、自動車の大きな可能性を感じました!
今だと、自動運転などありますが、自動車業界が新しい世界に向かっていこうとしているタイミングでデンソーの多様な挑戦を知り、一気に興味が膨らみました。
あとは、OB訪問でお会いしたデンソー社員の人柄にも惹かれました。
ちなみに、デンソーのことは、以前から知っていたんですか?
実は、同級生のお父さんが、デンソーの関連会社に勤めており、話を聞いてました(笑) 新しいことにもチャレンジもしているし、人の育成にも力を入れている会社ならばと、デンソーに決めました。
配属当時の担当業務について教えてください。
ステアリングに関わる製品を設計する業務を担当しました。
ステアリングとは、舵取りという意味ですので、例えば、ハンドルなどでしょうか?
はい、そのとおりです。
VGRSという製品で、操舵状況などを加味して、ハンドルの回り方の味付けを変えていくような仕事でした。今でいうと、自動走行につながっていくような製品で、高級車に搭載されています。
高級車だと、レクサスなどですか?
はい。製品の試験では、実際にレクサスに乗ってテストをしていました。めちゃくちゃ乗り心地がよかったです(笑)
入社して感じた会社の印象を教えてください。
「やりたい」と言ったことに対して、応援してくれる風土はイメージ通りでした。
マイナスな点は、思っていたよりも男性が多いところです・・(苦笑)
もちろん部署によって差はあると思いますし、時代も変わってきていますので、技術系の女性社員数も増えていると思います。ちなみに今の私の課は、10人中3人が女性です。
これまでで一番印象に残っている仕事を教えてください。
機能安全の仕事です。機能安全とは、従来、原子力などにあった、安全性の考え方なのですが、クルマ業界にも入ってきました。デンソーでは、私が担当していたステアリング製品という特性から、先行して対応することになり、要求に対してどう対応していくのかがミッションでした。その中で、私は組織作りを担当したのですが、全社の品質管理の部署やいろいろなメンバーと一緒になって取り組んだことが印象的でした。
組織作りというのは、具体的にどのような仕事ですか?
どういった安全の検証をしていくのか、どのような考え方で検証していくのかなどを取り決めていくような仕事です。
スキルアップについても、教えてください。入社してから、どのようなことを学ばれてきましたか?
ソフトウェア部署に配属されたので、まずは、ソフトウェアの関係の勉強に取り組みました。
異動をしてからは、品質保証のことも主体的に学びました。
最近だと、機械学習を取り入れていきたいので、データサイエンスや、それを扱うデータベース管理についての勉強もしています。
具体的な勉強方法を教えてください。
社内にスキルアップの研修が整っていますので、基本的には、社内の教育制度を活用しています。教育一覧を見ながら、エントリーをして受講する形式です。
ただ、機能安全については、当時ではまだ新しい分野だったため、社内教育のプログラムがまだ整備せれておらず、外部教育を受講し、時には、欧州の方から教えてもらうこともありました。
そのほかでは、デンソーにはいろいろな講師をやっている凄い社員がたくさんいるので、そういう人を見つけては聞きに行くこともあります。
社内には、多種多様な教育があるので、かなり活用できますよね。
会社の中に図書館もありますし、私も利用しています。
デンソーの社員に対する育成については、イメージ通りでしたか?
そうですね、非常にお金をかけて育成してくれているなと感じます(笑)
産休・育休中のことも聞かせてください。2回取得されていますが、詳しく教えてください。
2回とも、産休・育休を合わせて1年ずつ取得しました。
0歳児だと保育園に入りやすかったので、このタイミングでの復職を狙いました(笑)
産休・育休中の気持ちの変化や過ごし方について教えてください。
産休・育休中はとても不安でしたが、生まれてみると育児が大変で。
子どもとの時間を大切にしたいと思いつつ、育休明けは子どもとの生活から少し抜け出したいという気持ちもありました(苦笑)
トイレトレーニング(おむつを常時使用する状態から、自分の意思で一般のトイレで排泄できるようにする訓練のこと)は、保育園にお願いすることができ、かなり楽をさせてもらいました。
人によっても感じ方がいろいろあると思うのですが、仕事を復職することで息抜きになってより育児も楽しめるという話は聞いたことあります。
会社から離れていた期間の会社とのつながりはどうでしたか?
会社とのつながりはありました!
上司の方が、休職している間も会社の状況などを定期的に連絡してくれていました。
一人目の時は、私も子どもにつきっきりで、少ししんどかったのですが、二人目の時は夫に子どもをお願いして、会社の人と情報共有をしたり、飲み会にも参加したりしていました(笑)
そうして休職中も、復職後のイメージを持ち続けられたことで、結果としてスムーズに復職できたかなと思います。上司や同僚、夫にも感謝しています。
不安はありませんでしたか?
そうですね。むしろ会社は私を待ってくれているんだと感じることができて嬉しかったです。
その分、子どもと過ごす今の時間を精一杯大事にしようという気持ちにもなりました。
復職後の勤務帯で、短時間勤務を選んだ理由はありますか?
短時間勤務は、一人目の時は2ヶ月、二人目の時は6ヶ月とりました。
お気づきかもしれませんが、私は、あまり家事が得意ではありません(笑) そのため、子育ても含めて家のこともやって、仕事もやって、という自分の中でのバランスやペースを掴めるまでは時間をもらいたいと思っていましたので、短時間勤務は、とてもありがたかったです。
実際、短時間勤務の間に、ペースを掴めたということでしょうか?
はい! 例えば、朝に用意するのが良いのか、前の晩にやるのが良いのかか、などいろいろ試行錯誤をする中で、自分にとって負担の少ないやり方みたいなものを見つけられたと思います。
ご家族のサポートはどうでしたか?
夫と一緒に育児ができていて、二人目のときは夫も育休をとってくれました。
今も、送り迎えは旦那がやるとか、夫婦の中でも様々なことを共有しています。
何がしんどくて、何を助けてもらいたいのか、互いに話をしていくことで、一緒に構築してこられたかなと思います。
お互い気持ちよく無理なく過ごせるように、しっかり話し合いをされているのですね。
ちなみに、フルタイム勤務になってから、残業時間はありましたか?
いや、あまりないです。残業したとしても、月に10時間くらいでした。
産休前後で担当業務は変わらずということでしたが、何か苦労したことはありましたか?
時間の制約があることです。家に帰って、家事のこともやらなければいけないので、時間の使い方に苦戦しました。でも、迷っている暇はないので、決断したらすぐにやる、すぐ動くようになり、常にスピードを意識して仕事をするようになりました。
育児の面で、苦労したことはありますか?
男の子2人なので、元気に暴れるっていう意味では、毎日大変です(笑)
去年は、コロナ禍で学校が休みになったので、家で仕事をしているときに、後ろから「わーっ!」と来たり(笑)
(笑)想像すると、とてもかわいいです!・・・でも大変ですよね。
なにか工夫していることはありますか?
入社当時は、女性が少ない印象でしたが、今は周りに女性もいますし、男女問わず、育児をしているメンバーも多くいます。そうしたメンバーといろいろな情報交換をしながら、どういうことをするといいよというみんなのチャレンジした結果を聞きながら、自分に合いそうなものを実践し、日々工夫をしています。
課長昇格の話を聞かせてください。どのような、打診がありましたか?
1年前に、課長から呼ばれて、お話をいただきました。
もともと課長昇格を希望されていたんですか?
私は新しいものが好きです! 技術の進化に合わせて、いろいろとチャレンジをしたい思いが強くあります。ポジションが上がれば上がるほど、チャレンジの機会も増えると考えていましたので、いろいろな制約のある身でしたが、任せてもらえるならチャレンジしたいと思っていました。
そういった思いは、以前から上司の方に伝えていたんですか?
明確には話していないのですが(笑)
自分のキャリアプランについては、上司と定期的に会話をしていました。こういう業務をやっていきたい、できることを増やしていきたい、という話の中で伝わっていたと思います。
昇格の話を聞いたとき、どのように感じましたか?
子どもはまだ小さく、残業時間にも制約があったのですが、今までの成果を見てオファーしていただけたと思うと、素直に嬉しかったです。
働いている時間や制約は関係なく、成果で評価されたっていうのは、嬉しいですよね。
課長昇格後について教えてください。課長の役割や、担当者との違いはどのようなことですか?
チームで動きますので、個人ではなく、チーム全体で成果を出していけるように、みんなを支えることが課長の役割だと思っています。また、組織としてプラスになる基盤を作っていきながら、体制を整えていくことが重要だと思っています。
また、担当者と比べると、より広く深いことに携わることができ、テーマ選定にもより関わっていけると感じます。
昇格前後でどのような変化がありましたか?
短期だけではなく、中長期視点でメンバーのことを考える必要があるため、視野が広がりました。
また、私自身も、いろいろな方に背中を押していただきながら仕事をしてきましたので、同じように部下や後輩の背中を押していきたいという思いが強くなりました。
在宅勤務のメリットとデメリットを教えてください。
メリットは、まず通勤時間がなくなることです。私の場合は育児ですが、仕事以外でもう一つの柱がある方にとって、自分の時間の使い分けができるので、とても助かると思います。
デメリットは、新しい仕事をするときです。個人的には、新しいことにチャレンジする時は、面着のほうがやりやすいと思っています。メンバーの想いを感じられたり、意見を出しやすいのは、対面の良さだと思います。
あとは、在宅だとダラダラと仕事をしてしまうことがあるので(笑)時間を意識していくことが必要だと感じます。
在宅のデメリットをカバーするために、実践されていることはありますか?
課員一人ひとりの意見を吸い上げることを大切にしています。課のメンバーには、声の大きい人や控えめな人、いろいろな方がいますので、一人ひとりとしっかり対話できるよう、部下と対話する時間を隔週で30分は持つようにしています。
また、課のミーティングは、私からの一方通行にならないよう、双方が喋りやすい時間も意識的に作っています。なるべくコミュニケーションがしっかりとれるように工夫しています。
仕事をする上で大切にしていることありますか?
ステアリングは安全性に関わることなので、安全なものを作ることに対して、妥協しないことです。
いろいろな手法を取り入れて、トライしながら、常に良くしていきたいと思っています。
これからも、自分に足りないことはないか、日々考えながら仕事をしたいです。
ここからは、学生のみなさんからの質問に回答していきたいと思います。
入社前には、あまり深く考えていませんでした(笑)その時々の状況に応じて、ベストを目指したいとは考えていました。
変わったこととしては、目標は定めつつも、手段は決めないことかなと思います。何を大切にしたいのかゴールは決めても、その時の制度や状況にあわせて選択しようと思うようになりました。
はい。どちらかというと、柔軟に考えるのがよいのかなと思っています。
技術はどんどん進化するので、正直不安はありました。
ただ私は、結婚したら子どもが欲しいと思っていて、もし、子どもができたら、産休・育休も取ろうと考えていました。それもあって、早い時期から単純に業務をこなしていくだけではなく、自分の強みを持とうと考えて取り組んでいました。ブランクがあったとしても、自分が必要とされる人財であろうと思っていました。
復職してみると、意外と勉強してきたことが支えになっているなという印象はありました(笑)
たまたま、結婚して子どもを授かるまでに少し期間があったので、予め意識をして準備をしていたことが、良かったのかもしれません。ただ、それでも困った時は、社内の有識者を頼って教えていただくなどで、カバーすることができたと思います。
復職したときに、「チームで仕事をする」ということを改めて実感しました。
言葉が上手く通じない子どもに、いろいろ教えるよりも、メンバーに教えることの方が、すごく楽だと感じます(笑) そういうような気持ちも、部下を育てることや、チームをまとめる仕事に生きていると思います。
今までも1人でやっていると思っていたわけではないのですが、自分の目の前のことに一生懸命に取り組んできたように思います。また、人に任せることをあまりせずに、1人で全部をやってしまうことも多くありました。
ただ、子育てをしていると、1人ではやり切れないこともあり、人と分かち合って、助け合いながらこなさなければならない場面が増えます。そういった経験をしたからこそ、チーム全体で働くことを意識できるようになったと感じます。
今は、女性が極端に少ないという印象はないですね。入社当時は、周りには育児をしている方が少ないことが少し不安でしたが、今は環境ががらりと変わっています。育児をしているメンバーの存在もありますが、会社としても、仕事と育児の両立セミナーを開催していたり、女性社員の交流の場があったり、いろいろな話を聞ける機会もたくさんあります。
私から機会をつくってほしいとお願いをしたわけではないのですが、他部署で活躍している女性社員との面会の機会をつくってくれたことがありました。
防災隊(災害発生時に結成される組織)など、力仕事を避けてもらえることくらいかもしれません(笑) 特に、昇格してからは、あらゆる場面でフラットだと感じます。
はい、家庭の事情があったとしても、仕事は任せていただいていますし、自分でやり方を調整するという形です。
困ったことがあれば、周りに相談はしますが、そういったことも含めて、一任していただいています。
基本的には、業務内でやっていることが多いです。一部、将来のことを考えて、自己啓発として業務外でやることもありますが、私の場合は、ほとんどが業務内です。
日によって、まちまちですが、残業することもあります。
業務は短時間で済ませて、家のことに専念する日もありますし、逆に仕事に集中する日もあります。月の中でバランスをとりながら、都度調整をするとともに、隙間の時間を上手く活用しています。
学生の時とは違って、何かしら仕事に入れ込める要素であるかという点を意識して、教育を受けるようにしています。
だいたい月に1回の頻度で実施しています。
1回あたり30分くらいです。軽く相談したい時は、これとは別で飛び込みで話すこともあります。
業務の話は、飛び込みですることが多く、あまり溜めずにするようにしています。
自身のキャリアプランやプライベートの話は、期初、期中、期末にある定期面談で実施しています。
とても相談がしやすい雰囲気です。
悩みを打ちあけたことや課題や改善について相談・提案したことに対して、お礼を言っていただけるので、どのようなことも、とても話しやすいです。
「いろいろなことを変えていきたい」という想いです。
デンソーは、世界一を目指せる、世界一が相応しい会社だと思います。
今後も、今に満足をせず、新しい技術をどんどん取り入れていきたいと思っています。
2020年の数字ですが、約120名取得しており、全体の10%弱となります。女性はほぼ100%という中で、男性は10%弱なので、まだ低い状況ではありますが、一定数の方が取得しています。
育休ではなくても、勤務を短時間勤務に切替をしたり、お子さんのお迎えのために早めに終業したりする方も多くいます。特に、今は在宅勤務がありますので、例えば、夕方17時以降は会議の予定不可とカレンダーをブロックされている方もいますし、それぞれの状況に応じて柔軟に働きやすい環境が整っているかなと思っています。
ダイバーシティーのチームとしては、「育児は女性がするものだ」というアンコンシャスバイアス、いわゆる無意識の偏見をなくしていきたいと考えています。復職セミナーにも、夫婦でご参加いただき、「2人で子育てをしてください!」と啓蒙もしています。
男性は、配偶者が二人目を妊娠されているタイミングで、育休を取得する方が多いように感じます。妻が急遽入院をしたり、お子さんのお迎えがあったりなどの理由で、短時間勤務をとる方もいます。
一切影響はありません!
男性も女性も、育休の取得の有無は昇格には影響しませんので、ご安心ください。
能力で評価するというのが、前提にあります。
あとは、多様な考え方や様々な経験が、イノベーションに役立つと考えています。
例えば、育児の経験がある方は、仕事でも育児の視点での工夫ができたり、違った意見を持っていたりします。子育てをしていることは、決してマイナスになるわけではないということです。
まず、「フルタイム」は1日に8時間働く制度です。デンソーではフレックス制度を導入しているので、コアタイムを除いてフレキシブルに働くことができます。
次に、「時短勤務」は6時間働く制度です。育児や介護などで時間に制約がある方が選択可能です。お子様が小学生を卒業するまでの間に、通算で4年まで取得可能です。法律では、3歳になるまでなのですが、デンソーでは、法定を超えて、小学校卒業までの期間が対象です。
就職活動をされている、または、これからされる予定のみなさんへメッセージをお願いします。
いろいろな不安があったり、未来の姿が思い浮かばないこともあったりされるかと思いますが、まずは動いてみてください。あまり決めすぎないで大丈夫。モチベーションと、ある程度自分がやりたいことさえ決まっていればOKです。ぜひチャレンジしてみてください!