仕事を知る

生産管理・物流

現場で働く仲間のために。仲間が働きやすい環境をDXツールによる効率化で支援。

門石 征也Seiya Kadoishi

生産調査部

  • 大学工学部
  • 大学院工学研究科
  • 2020年デンソー入社
  • 2020年生産管理部 配属
  • 2021年~2023年11月現在生産調査部

業務内容

生産調査部はどんなお仕事ですか?

製品をムダなく合理的に生産するための生産方式である「トヨタ生産方式」を軸としながら、国内外190社のデンソーグループすべての製造リソースを活用し、モノづくりの競争力強化を図る仕事です。当社では、トヨタ生産方式に基づく改善活動をEF(Excellent Factory)と呼んでおり、私が所属するEF企画室は、海外拠点やグループ会社も対象としてグローバルにEF活動を企画・推進・統制しています。

その中での門石さんの役割

業務改善をサポートするDXツールを開発し、その活用を支援しながら原価の低減や体質強化をめざすことが私の役割です。トヨタ生産方式の強みは、汎用性。ひとたびツールを開発すれば、どの製作所のどんな製品に対しても同じような改善が期待できるので、より良い工場にするために様々な改善を取り入れています。昨今はデジタル技術を活用した生産現場の変革にも注力しており、生産ラインを管轄する班長や係長、さらには工場長といったマネジメント職を含め、働き方をよりよくするための手段としてデジタルの普及を進めているところです。ツールは一度作り上げたら終わりではなく常に進化させることが大切であるため、私はほぼ毎日、現場で改善すべき点がないかを見まわり、「この職場でこんなツールを開発すると効果が出るのでは」と想定したら、現場の責任者に提案し、改善案を進めています。

相関図

これまでで一番印象的だったお仕事は?

デジタル技術を活用した改善サポートツールの開発において、当初、現場の人に全く受け入れてもらえなかったことが印象深く残っています。

改善サポートツールの開発は、自分で企画から開発、運用までをワンストップで任せてもらえた初めての仕事でした。試作品の製作から、ニーズ調査、機能選びなど、試行錯誤をした末、自分が納得のいくシステムを作り上げたものの、自分の思いとは裏腹に、現場の方には思ったように使ってもらえませんでした。こんなに良いツールがなぜ受け入れてもらえないのか分からず、大きな壁にぶち当たりました。

何か解決のヒントを得ようと現場に通い続けていたある日、たまたま目に入った紙の設備点検表が手に取りづらい場所にあったので、取りやすい位置に移動させるという小改善を行いました。すると、現場はすぐにその改善を受け入れてくれました。さらに、翌日には他の点検表の位置も自ら改善してくれていたという経験をしました。

その経験から、私は相手の立場を考慮せず、開発を行っていたことに気付き、自分の仕事の進め方を大きく見直そうと強く思えたターニングポイントになりました。現在も苦戦しながらではありますが、生産現場の安全・品質・生産性を高めるため、現場に寄り添いながらツールの開発を進めています。

働き方

職場環境や雰囲気はどんな感じですか?

部員それぞれが現場を任され、自立して活動しているので、与えられた裁量は大きいですし、挑戦しやすい雰囲気です。また、仕事の進め方に迷った際は上司が寄り添ってくれ、気軽に相談できる環境です。部員が国内外の拠点に散らばっており、困ったときにすぐ隣にいる同僚に声をかけられる環境ではないからこそ、お互いにサポートし合えるしくみや雰囲気づくりを心掛けています。具体的には、Teams やZoomなどのコミュニケーションツールを活用し、オンラインとオフラインを使い分けることで、部員同士がうまく連携し業務を進めています。

ワークスタイルについて

現場密着型で出社・出張の多い環境ながら、在宅勤務やフレックスタイム制度を柔軟に組み合わせて働いており、業務全体の2~3割は家で仕事をしています。家では現場調査で得たデータを整理したり、改善をどう進めるかの戦略を立案したりするほか、ソフトウェア開発会社とのやりとりをします。ミッションをどのようにクリアするのかを自らの意思で裁量を持って決め、それを時間・場所にとらわれず実施するという考え方のもと働けるので、自由な環境だと思っています。

スケジュール表

休みの日の過ごし方

ゴルフが好きで、アマチュアの大会に月1回参加するほど真剣に打ち込んでいます。平日の仕事終わりに練習をし、あるゴルフ場の月例大会で優勝したことはあります。もっと上手くなれば、東海大会や全日本大会に出たいと思っています。

他にもスノーボードをしたり、長期休暇を利用して旅行したりと、休日は外で体を動かすことが多いです。休日はしっかりと休み、仕事の日はしっかり向き合うという感じで、オンとオフの切り替えを大事にしています。

就職活動

就職活動はどのように進めましたか?

自動車業界を志望していて、デンソーが第一志望でした。いくつかの企業にエントリーシートを送った中、デンソーの面接が最初にあり、内定を得られたためデンソーの選考のみで就職活動を終えました。

どうしてデンソーを選んだのですか?

就職活動を始める前に、祖母が運転免許を返納したことがきっかけです。移動に苦労する祖母を目の当たりにしたことで、それまであまり意識しなかった移動の価値について考えさせられ、「もっと自由に移動できる社会になれば良いのに」という思いが芽生えました。

そんな中で出会ったのがデンソーです。自動運転の実現に向け、先進安全部品の開発などに積極的に取り組んでいることを知りました。「すべての人が安心と幸せを感じられるモビリティ社会の実現」をめざすデンソーの考えに共感し、私自身もその実現に貢献したいと考えました。

仕事で役立ったスキル、入社後に身に付けたスキル

高校では130人ほどいるサッカー部でキャプテンを務め、大学時代は塾講師のアルバイトや少年サッカーチームのコーチをしていました。その経験から人に伝える力や表現力が身につき、今に役立っているのではないかと思います。相手の求めている情報は何なのか、と常に思いを巡らせることを大事にしています。

また、子どものころから、当たり前のことを細かくやりきることも得意です。仕事ではいくつかの案件が並行して進んでいますが、誰がいつまでの納期で何をしているかが、曖昧なことが意外とあるので、そこをしっかりと管理し「誰々さん、この日までにここまでやってきてくださいね」と伝え、円滑に業務が回るようにしています。

入社後に身につけたものとしては、プロジェクトマネジメントのスキルです。自分のやりたいことを押し付けるのではなく、相手のやりたいことを把握し、なるべく相手の要望に沿う形で提案する。それが、多くの人を動かすためには大切なことだと思っています。

キャリアアップ

これから頑張っていきたいこと

まずは、今の部署で改善スキルを高め、「誰かのためになる」という経験を増やしたいです。目の前の業務に全力で取り組み、「誰かのためになる」ことを積み重ねることが、私が望む「安心と幸せを感じられるモビリティ社会の実現」に繋がると信じています。

そして、身につけたスキルを武器にさまざまなことにチャレンジしたいです。たとえば海外勤務。デンソーでは、海外出向や社外トレーニー制度など、国外での挑戦を後押しする制度が整っているので、それらを活用し、海の向こうで、ひとつ上のマネジメントレベルを経験できればと思っています。今はプレーヤーとして一人前になりたい気持ちが強いのですが、ゆくゆくはメンバーをまとめる立場になっていきたいと、漠然と思い描いています。

最後に、就職活動中の人たちにメッセージを!

自分の経験を振り返ると、ひとつのことを全力でやりきったときに学びや成長が得られたと感じています。進路に迷うことがあるかもしれませんが、どのような決断でも決めた道でやりきることが最も大事。大切にしたい価値観を見つめ直した上で、最後は自信を持って決断してください。デンソーについて言うと、私は入社する前、「大企業に入ると歯車のひとつになってしまうのでは」という不安がありました。ですが、実際には裁量を任せてもらえ、大きい庭の中でベンチャー企業を立ち上げている感覚のもと、働くことが出来ています。目標達成に向けてプレッシャーを感じることもありますが、気負いすぎずにやればいいと思っています。グローバルで規模の大きい仕事に挑みたい人、自分の能力を高めたい人は、ぜひデンソーで一緒に働きましょう!