仕事を知る
カスタマーサービス
修理ネットワークを構築し現場の困りごとを解決──サービス体制を維持する修理企画の醍醐味
業務内容
カスタマーサービス技術部はどんなお仕事ですか?
カスタマーサービス技術部のミッションは、“自ら製造した製品は自らの力でサービスする"という想いのもと、自動車を使用される全世界のお客様に対し「いつでも、どの地域でも、満足するサービス」を提供することです。お客様に製品を安心してご使用いただくために、万が一の故障に備え、修理サービスネットワークを構築しています。カスタマーサービス技術部の中には全部で5つの室があり、市場でのサービス体制を維持するための、製品修理技術・資料・教育を展開しております。実際の修理では、可能な部分は再利用して必要な部品だけを交換して修理することで修理コストを抑え、お客様の負担金額の低減に貢献しています。また廃棄物を減らすことで、会社の掲げるカーボンニュートラルにも貢献しています。
その中での澤木さんの役割
私は、ディーゼル製品とエアコン関連製品の修理企画を担当しています。修理企画は、早く、安く、確実な修理サービスをエンドユーザーへ提供するために、修理体制をグローバルに構築していく仕事です。 担当する製品の修理体制を築くために、社内外の関係者と交渉・調整をしながら仕事を進めています。またそういった仕事に加え、修理体制を継続・維持するために修理現場の困りごとを解決するのも私の役割です。たとえば、単純な製品交換から車両システム全般の診断など修理に対するニーズが様々あるなかで、サービス店や販売店、エンドユーザーの声を拾いあげ、関係各所と相談しながら対応を検討しています。本当にいろいろな方々と幅広く関わり協力しながら進めていく仕事なので、非常にやりがいを感じていますね。
これまでで一番印象的だったお仕事は?
昨年、担当している第4世代のディーゼルインジェクターの修理品を、車両の保証修理に国内で初めて適用したことが印象に残っています。保証修理への修理品適用は自動車メーカー様の許可をとって進めることが必須であり、そのための準備として修理拠点や品質保証部など他部署も巻き込んで修理工程を作り上げました。自動車メーカー様を直接修理現場に招いて現場で自ら説明し、最終的に保証修理の承認をいただきました。自分の仕事によってデンソーだけでなく自動車メーカー様含めて役に立っていることが嬉しく、印象に残っています。
現在は、この時の経験を活かして、電動コンプレッサー製品の修理のグローバル展開を進めています。地球に優しい電動化製品の修理ネットワークが広がり、製品のライフサイクルが延びることで、さらに環境に貢献できることになるので、非常にモチベーションが高くなっています。
働き方
職場環境や雰囲気はどんな感じですか?
私のように配属されたばかりの若手から、経験豊富なベテランまで、さまざまな世代が在籍する部署です。事業部から異動してきた方や、海外赴任の経験がある方もいれば、以前に他社メーカーで設計をしていた方や、他業界でサービスを担当していた方もいます。さまざまな立場からアドバイスをもらえたりするので、とても勉強になりますね。たとえば、お客様との交渉時のアドバイスとして、「一方的にこちらの思いを伝えるのではなく、相手に寄りそい、相手がやりたいことを話に織り込んでいったほうがいいよ」と助言をもらったこともありました。
ワークスタイルについて
コロナ禍ということもあり、週に2〜3日は在宅勤務しています。また、病院に行かなければならないときは、フレックスを活用し、その時間だけ一時離業をさせてもらっています。
休みの日の過ごし方
早起きして、喫茶店にモーニングを食べに行くのが週末の楽しみです。地元が愛知県の尾張地区なので、飲みもの一杯分の料金でトーストやゆで卵などがついてくるモーニング文化に幼いころから親しんできました。友達と食事に出かけることも多いですね。
就職活動
就職活動はどんな風に進めていましたか?
学生時代は化学・環境学を専攻し、PM2.5の化学成分などについて研究していました。「環境」に何かしらの形で貢献できる仕事をしたいと思いつつも、業界は絞らず、自動車業界や他の製造業、インフラ系など、さまざまな企業を受けていたと思います。また、学生時代にチームスポーツ(ラクロス)をやっていたことから、チームで目標を達成するために自分ができることを考え、貢献するところにやりがいを感じていました。仲間と協力して何かを成し遂げられる仕事をしたい、ということも仕事選びの軸においていましたね。
どうしてデンソーを選んだのですか?
デンソーへの就職を決めた理由は二つあります。一つは、大学時代に慕っていた先輩が入社していたことから、自分も会社の風土に合いそうだと思ったことです。もう一つは、学生時代の専攻に関係なくさまざまな学生を採用していたこと。インターンシップやOB懇談会で実際に活躍している社員の話を聞く中で、デンソーには自分のチャレンジを受け入れてくれる環境があると感じました。また、ホームページ等で“環境・安全”を大きく掲げていて、「環境」に貢献できる仕事ができそうだと思ったことも、入社の後押しになりましたね。
仕事で役立ったスキル、入社後に身に付けたスキル
立場の異なる人たちと共に解決策を考える機会が多いことから、相手の話を理解して調整するスキルが高まったと思います。研究室時代に培った「こんな背景があって、こういう課題があるから、この方法で検証しよう」という考え方のプロセスは、そういった課題形成や問題解決をする上で今も役に立っています。また、私が担当している修理企画では、担当する製品だけでなく、クルマ全体を見る能力が求められるため、常に勉強し、知識を広げていくことを心掛けています。
キャリアアップ
これから頑張っていきたいこと
いまは目の前の仕事をひたすら頑張ってこなす日々です。「お客様にとって最適なサービスとは何か」を考え、実現できるよう、先輩方のようにさまざまな経験を積んでいきたいと思っています。今の目標は、3年後とかに「いい仕事ができたな」と思えるよう、少し先を見据えた仕事ができるようになることですね。